アクロスザハンバーグ

僕の悪い癖に、外国語の絵本がある。彼女は名前をナカニシと言った。僕はナカニシの乳首の色を想像して、おちょこをドリアにした。彼女は拉致される役だったのに少しだけ嫉妬した。彼女は拉致される役だった。僕は頬に苺ジャムを塗りたくり、唇を触らせた。それからくるくる廻る三つの扉に向かってじゃんけんをして、足元のベルトコンベアに流れるグレープ味のグミをくすねた。扉があまりに速く廻るので、向こう側に行くことが出来なかった。僕は全てにおいて不合格だった。彼女は、金曜日に揉まれながら腰をくねらせていた。刃のついた四角い枠を潜りながら。きっと、僕の知らない森に自分が飛び込めることを知っているのだ。急に彼女のことが心配になった。僕は彼女にジェラシーを抱いていた。彼女は挨拶のできる人だったから、金曜日には諦めて欲しかった。僕は、寝た。僕はどこまでも深く堕ちていける自信があった。僕は、頭がおかしいのかもしれない。好きだ、僕はどこまでも深く堕ちていける自信がある。君のことが好きだよ。